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CLT(cross Laminated Timber)を用いた建築 - イギリス

  • Murray Grove(Graphite Apartments) (2009年)

  9階建て集合住宅。初期のCLT集合住宅として有名な建築。

 外観からはCLTを見ることはできず、在来構造の建物と見分けはつかない。

 賃貸と分譲部分用に入り口は2か所に分かれている。

集合住宅

  • Brid Port House (2011年)

  2011年竣工の8階建の集合住宅。外壁はレンガ(タイル?)仕上げで、外見は一般のRC造集合住宅と

  見分けはつかず、CLTとは分からない。

  • Wenlock Cross (2015年)

  9階建。1階:RC、2階~CLT、RC、鉄骨のハイブリッド
  平面中央の階段室がRC造、周囲はCLTと鉄骨造。CLT住居部分を2層ごとに回転し、複雑だが外壁面の

  多い形状を実現。

  施主の工期短縮の意向からCLT採用し18か月で竣工。
  住居部分は100%CLTと鉄骨とのハイブリッドを検討した結果、80%CLT案を採用
  外観は木造仕上げとなっているが、内部は石膏ボード仕上げでCLTは見えない。

 

  • Dalston Lane (2017年)

  5階建て、7階建て、10階建てなど複数の棟。
  外壁はレンガ仕上げで、一般のRC造集合住宅と見分けはつかず、CLTとは分からない。
  レンガの組積造壁を現場で施工し、CLT構造壁に固定

  • Hoxton Cinema (工事中)

  1階が既存の映画館で、その上に住居18戸をCLTパネル構造で増築。日影規制のために建物ファサードが

  セットバックし、外壁の位置が上下で通っていない。そのために、鉄骨梁で補強ハイブリッド構造。使用木材量

  を減らすため、鉄骨を用いたり、開口部は小幅パネルを用いるなどの工夫。
 

​  

学校、大学施設

  • Bishop’s Stortford College

  Boarding House(学生寮)
  CLT採用により基礎を小さくできた。  耐火の要件で共用部など部分的にCLTを表し。

  壁と床のCLTパネルの接合はL型金物とビス。居室部分は石膏ボード仕上げ
 

  • Bishop’s Stortford College

  Wynch College(ホール)

  CLT折板構造の特徴的な屋根。外壁は焼杉板張り

  吹き抜けを有する13mの大スパン。CLT床と腰壁の立体効果
 

  • Open Academy

  2009年竣工。KLHのCLTパネルを使用。
    オープンスペースを囲む3つのリングで平面を構成し、リング部分の壁がCLT

    中央の円形のオープンスペース。周囲を3層に楕円形の教室が取り囲む。教科ごとに教室が色分けされ、シアター     とカフェテリアの間仕切り壁を開放して一体で運用出来たり、様々な工夫がされている。

    屋根は集成材アーチに50mmのCLTパネルを載せて、ビスで固定しながら湾曲させた。
    階段部など共用部はCLT表し.

  • University of East Anglia

  大学全体として、低炭素・省エネルギーなどサステナブルキャンパスの構築に取り組む。2011年ごろ

    から、CLT建築を採用し始め、5棟が完成。

​  Enterprise Centre(2015年竣工)

  省エネ・環境性能にこだわったサステナビリティのショールーム。70%が地元の材料。

    設計寿命を100年(一般に50年)とし、建設コストは一般構造より安く、運用時の消費エネルギーは

    一般の10%

​  Sports Park Gymnastics Centre(2011年竣工)

  体操競技用の体育館(オリンピック仕様)。集成材柱梁フレーム+壁・床・天井CLTパネルで構成。木材はすべて表し。
    敷地の隣地境界や搬入経路が狭く、コスト・工期縮減のためにCLTを採用し、成功した。

​  Julian Study Centre(2013年竣工)

  外壁はCLT、床スラブはコンクリート造。工期は44週間
    CLT表しは、階段室部分のみ。(Gymnastics Centreで完全表しにして、少し印象が強すぎたため。耐火要件などの

    問題ではないとのこと)

​  学生寮Crome Court(2015年竣工)

  全ての壁・床にCLTを採用。レベル2の環境性能を取得。
    天井材とCLT躯体の隙間には、遮音のためのセパレーションを設置。耐火性能1時間が要求され石膏ボードで被覆

    したため、CLTが見える部分はない。

​  学生寮Barton House, Hickling House(2017年竣工)

  5階建て、6階建てのほぼ同一構造形式の学生寮で合計床面積は12,000m2。Crome Courtと同様に、12部屋で

  キッチンを共用する形式。CLT構造であるが、表しは階段室のみ。外観からは、RC造など在来構造との見分け

  はつかない。

  これまでのCLT建築の設計・施工の経験を得たことで、軽量・短工期などのメリットが生かせるようになっており、
  コスト面でも在来の構造と同等となりつつある。

  • Cowan Court, Churchill College, Cambridge University

  欧州の伝統的な中庭を囲むロの字型平面の建物を、RC造コア、集成材、CLTをうまく組み合わせ、かつ自然に(特に

  CLTが目立つことなく)作り上げている。
  とても良い雰囲気の建物でホテルかゲストのような高級感があるが、学生寮とのこと。

  外壁は、周辺のレンガ造建物の雰囲気に合わせて廃材の木材仕上げとし、中庭側は一部、新しい木材仕上げとする

  など、環境や意匠にも配慮。
  室内はプラスターボード仕上げで、梁のみ表し。

  • Ely Boathouse, Cambridge University (Ely)

  ケンブリッジ大学ボート部の施設として、設計コンペを実施
  山形の屋根は鳥が羽ばたくイメージ。総工費500万ポンドで、OBなどからの寄付。

  壁は補強レンガ造(穴あきレンガに配筋しコンクリート詰め)、床はRC造(厚さ300mm)、2階壁頂部はRC造リング

  ビームが回っており、CLTパネルの屋根を載せている。

  屋根の妻部の三角形屋根は反対側に向かって小さくなり、反対側の屋根とかみ合う形状

  • Canary Wharf 駅 Cross Rail Place (London)

  鉄道の駅舎の屋上庭園に、木造トラスのアーチ
  ノーマン・フォスター設計。
  トラス部材は大断面集成材で、鉄骨金物で接合している。トラスの間は、部分的に2重空気膜で屋根面を構成

  • ​Londonの街並み

  • Cambridgeの街並み

  • Nowichの街並み

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